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2007年08月24日

【静岡県焼津市】アクアスやいづ開業1年、需要予想大幅割り込み

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(静岡新聞、07.7.7)
 焼津新港の一角に焼津市が設置し、地元産業界が出資する「マリンタウンやいづ」が指定管理者として運営する海洋深層水体験施設「アクアスやいづ」は19日、開業から1年を迎える。全国各地の同種施設が経営に苦戦する中、正念場の2年目に入る

 フィットネスやタラソテラピー(海洋療法)を提供する同施設は、市民の健康増進に一定の成果を挙げたが、同時にマ社の赤字幅が当初見込みの2倍以上に拡大するなど、不安視された採算割れも現実問題となった。
 アクアスやいづ実働初年度のマ社3月期決算は、売上高一億二千五百万円、営業損失二億二千五百万円。周業関連費用がかさんだ上、売り上げの柱である会費収入が計画を大幅に下回った。期中の1500人到達をもくろんだ会員数は昨年9月末の1071人がピークで、6月末時点では836人まで減少した。

 マ社も手をこまねいていたわけではない。市が作成した需要見通しの甘さに開業前に気付くと、計画では70人とした従業員数を71人まで切り詰めた。開業後も会員数が伸び悩むとみるや人員削減を敢行し、現在の34人態勢まで絞った。が、売り上げの未達を吸収するには程遠かった。
 わずかだが、上向きの気配はある。初年度の単月赤字は平均1千万円を超えたが、ことし5月には500万円まで縮小した。人件費を含む販売管理費などの削減効果が表れ始めた。マ社は今月から中長期計画の練り直しを本格化し、8月をめどに新計画を策定する。同時に、会員数を年末までに増加に転じさせるための短期戦略も打ち出すという。

 海洋深層水やタラソテラピーは既存の市場をほとんど持たない。事業を軌道に乗せるには、市場自体を創造する作業が欠かせない。焼津市の場合、初期の需要見通しを見誤り、本来必要だった市場開拓が十分に行われなかったといえる。
 必須命題である会員数の伸長のためには、海洋深層水やタラソの価値を潜在顧客に向け具体的かつ客観的に発信すべきだろう。市幹部からは「利用すれば良さは分かってもらえるはず」との声が聞かれるが、漠然としたイメージだけで財布のひもを緩める消費者はごく少数だ。市、マ社、そして出資者である地元の57団体・企業が「オール焼津」でいま一度、情報発信と会員獲得に取り組む必要がある。

 市がアクアスで実施した生活習慣病改善教室では参加者の82.5%に効果があったという。縮小均衡の事業の中で、これら成功事例を積み重ね、発信する地道な取り組みに活路を見いだしてほしい。

●コメント●
 とてもよい記事ですね。
posted by むっちー at 12:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞記事(07年7月)| edit
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